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腱鞘炎の症状とは・・・?
- 親指を広げると痛い
- グーを握ると痛い
- 物を握ると痛い
- 手首の親指側が伸ばされると痛い
など…
腱鞘炎にも様々な部位があります。
今回は一般的に多いと言われている手首の親指側の腱鞘炎についてです。
上記はその腱鞘炎の症状の一例です。
腱鞘炎はなぜなるの?
「腱」とは簡単に言うと、筋肉が骨に付着する際に細く硬くなっている部分であり、
筋肉の先端部分とも言えます。
この細く硬くなっている部分(腱)は、性質的に力を使うと浮き上がるようになっています。
(手をギュっと握ると、手首のところに浮き上がってくるのが腱です)
その際の浮き上がりすぎるのを防止する役目として「腱鞘」という筒があり、その筒の中を、トンネルを通過する様に「腱」が走行しています。
一般的は、「手の使い過ぎ」によって、この「腱鞘」と「腱」が擦れて摩擦が起き、炎症が発生し痛みが出ると言われています。
どのような治療をするの? ~その1~
腱鞘炎の場合、炎症が強い状態では痛みがなかなかとれない為、炎症や腫れがひどい時はアイシングなどを行って炎症を取っていく事を優先していきます。
当院では、アイシングの他にお灸を施して炎症を取る場合もあります。
腫れや炎症が少し落ち着いてきたら、腱鞘炎になっている元の筋肉や、その筋肉ばかり使ってしまう原因となっている筋肉をほぐしていき、根本治療を行います。
どのような治療をするの? ~その2~
ひどい腱鞘炎や長くかかってなってしまったものには、上記の治療では改善されない事もあります。
その時に次に行う治療ははり治療です。
はり治療は局所的なケガの自然治癒力改善や、筋肉の弛緩(緩める)にも効果的なので、痛みが出ている箇所やその原因となっている筋肉にはり治療を行います。
どのような治療をするの? ~その3~
炎症をとる治療、はり治療などで改善が見られない場合、固定をして強制的に動きを制限する場合もあります。
固定とはサポーターによる簡単な固定と、ギプスによるがっちりした固定とありますが、その方の生活習慣やお仕事によって選ばせて頂きます。
当院でも腱鞘炎で固定する患者さんは少数ですがみえます。
腱鞘炎を改善するには?
腱鞘炎には様々な状態があり、『これをすれば治る』という特効薬はありません。
その状態によって治療や経過もそれぞれですので、悪化する前に当院にご相談ください。