変形性膝関節症による膝の痛みを改善/多治見わいず整体院

長年の膝の痛み。なんと○○を治療したら改善!

さて、以前経験させていただいた患者さんでこんな症状の方がいらっしゃいました。

「70代 女性 膝の痛み」です。

Contents

変形性膝関節症

症状としては、歩いていると両ひざの痛みが出てくる。

整形外科で股関節の病態である「変形性股関節症」と診断され、

同時に膝の病態である「変形性膝関節症」も診断されました。

股関節も、膝も変形してしまっているということですね。

 

実際に見てみると、たしかに膝がかなり曲がっています。

ベットに上向きに膝を伸ばした状態で寝た場合

この写真のように、正常な状態であれば、

膝がしっかり伸び切っている為、膝の裏とベットには隙間が

ほとんどありません。

 

まずは膝のチェック!

しかしこの症状を出してしまう方の膝は違いました。

この方は、膝の裏とベットの隙間が、指4本分も浮いていたのです!

浮いているということは、膝が完全に伸びずに曲がって固まってしまっている状態です。

整形外科でも、「変形があって治らないから手術をしよう

と言われているみたいです。

 

たしかにこの状態では膝はかなり痛いはずです。

若くて力のある男性でも、膝が曲がったままずっと歩いて

いれば、太ももの前の筋肉はかなりパンパンになり、

膝へのダメージに耐えられず痛みが出ると思います。

 

施術開始!

今回のこの膝の痛みを取るためには、

まずはこの曲がっている膝をなんとかしないといけませんね。

まずは本人が、「ここが痛い」という場所の筋肉を実験的にほぐしてみました。

 

結果…

「あ、少し楽になったかも」

という状態でした。

痛みはほんの少し和らいだようです。ただ、まだ膝の曲がり具合が全くかわっていない状態でした。

 

このままでは、また少しあるいたら再発します。

まず大きいところから攻めてみたが、どうやら一番の原因は膝ではなさそうだ。

今度は膝ではない場所注目してみました。

痛みが出てしまっている場所と、そこに痛みを出してしまう原因は全く別の場合が多いからです。

悪くなっていると膝によく症状を出してしまう

「足」に注目しました。

膝が痛いのに足の指を施術!?

すると、かなりの外反母趾があります。

足が外反(親指が小指側の方へ捻じれる)しているということは

指の間にある筋肉(母趾内転筋)が縮こまって硬くなるということです。

 

この筋肉は、スネ周辺の筋肉(長腓骨筋腱鞘)とつながります。

 

~足の指の股の筋肉をほぐしてみる~

「いたいっ!!」

全然力を入れず、ほとんど触れているだけの強さにも関わらず、この筋肉を触れたときにかなり痛がります。

その筋肉が硬くなるということは足の指の関節の動きもかなり悪くなります。

なので、足指の関節の柔軟性を出すように治療をしました。

その後再び身体のチェックをしてみます。

 

~上向きで膝の裏とベットの隙間のチェック~

なんと、指4本分浮いていた膝が指1本分にまで減少(正常に近づいた)!!

 

そしてベッドから起き上がり歩いてもらいます。

痛くない!!!!!!!!!」(超ニコニコ笑顔)でした。

その日はいつもよりかなり膝が痛くて辛く、歩くのも嫌になるほどだったらしいのですが

足の指を治療した後はまったく痛くなくなり、かなり笑顔で帰っていきました。

膝を実験的に治療したときに、痛みが取れたのはほんの少しで、膝の状態もほとんど曲がったままでした。

しかし、足の指の股を治療した後は、膝の曲がり具合がかなり改善され、

同時に痛みもかなり減少しています。

と、いうことはやはり

痛みが出ている場所と、痛みを出してしまっている原因は別」ということが証明されました。

とりあえず、「膝が伸び、痛みが取れた」という効果は出ました。

治療したばかりなので、痛みが減ったり取れたりするのは当然。

やはり初めのうちはどうしても、身体に悪い状態が定着しているので、

悪い方に戻ってしまうことがほとんどです。

問題は、「いつまで痛くないのが持続するか。」

「膝はもう痛くなくなったけど、ずっと前から痛かった右の太ももの前が痛い」

とのこと。

骨盤のチェック開始!

この膝が曲がってしまっているのも、人間の体がバランスを取ろうとしているからなんです。

例えば、「足を組む」という動作は股関節を曲げますよね?
このとき、骨盤が前に倒れている状態であれば足を組むことはできません。
骨盤を前に倒すということは反り腰になるということなので、
座ったまま軽く反り腰を作った状態で足を組もうとしてみてください。

これが反り腰。

当然、組めませんよね?

足を組むときは骨盤が後ろに倒れ、股関節が曲がりやすくなっていないとできないのです。

これが骨盤が後ろに傾いている状態。

身体はバランスを取ろうとして、身体は股関節を曲げたくなるため

自然と足を組もうとしてしまいます。

膝の痛みを肩で改善!?

股関節を曲げているとき、膝はどうなるか。

バランスをとろうとすると膝は曲がります。

だから膝が曲がっているんです。

じゃあ、骨盤が後ろに倒れると肩はどうなるでしょう。

骨盤が後ろに倒れているときは肩が後ろに伸びます(伸展)

見かけたことありませんか?この格好のご年配の方。

今回の太ももの原因はこれだ!!

と思い、肩の調節をしてみました。

そして歩いてもらう。

「痛くない!!」

とのことでした!

 

変形性膝関節症と言われ、手術するかどうか悩んでいましたが、この感じならもしかしたら、手術しなくてもいいかもしれません。

ただし、ほぐした直後なので状態は良くなり痛みはないですが、また骨盤の位置や肩の位置が悪いままだと痛みを出してしまいます。

今後は自宅で、ご自分で行うリハビリが必要になってきます。

症状をしっかり根本的に治すためには、しっかりと良い状態が定着するまでは、ご自身でも努力は必要です。

 

今回の症状以外にも、

五十肩の症状が出ていた肩が、足の裏の筋肉で治ったり、

首の痛い方が足の筋肉で治ったりと、人間の身体はおもしろいですね(^^)

痛い場所だけにとらわれず、痛みを出している本当の原因の場所を治療していきます。

患者さんは、自分の思っているところと全然違う場所の治療をされて、痛みが変わっていくので、

「手品ですか!?」とも言われたりします。

自分の思っていた場所と違うとこの治療をして、痛みが取れたらビックリしますね!!

このブログを見て、

「ずっと膝が痛くて症状が全然良くならない」という方に、少しでも参考になれば幸いです

 

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